ASP各社からのITP対応についてのコメントを紹介します。
A8の報告
Safari11以降に追加された機能(ITP)に関しまして、
A8.netは対応済みトラッキングタグを提供開始している事をご案内いたします。Safari11以降で実装されたITPと呼ばれる機能は、
第三者Cookieによるトラッキングを制限する機能で、
アフィリエイト広告のトラッキングに影響を及ぼす可能性があります。A8.netは第三者CookieではなくファーストパーティのCookieによる、
ITPの影響を受けない方式でのトラッキングに対応済みです。ITPに対応したトラッキングタグについては、
A8.netのアフィリエイトプログラムに順次提供を行う予定です。※広告主様側で新しいトラッキングタグへの変更を順次行って頂いております。
※メディア会員様側でリンク等の変更対応は不要です。
※2018年3月末目処に提供中の広告全てへ案内を完了する予定となります。
※対応済みのアフィリエイトプログラムについては「対応済みアイコン」の掲示を予定しております。
A8では広告主側により、対応時期が決まってくるようですね。
ファーストパーティのCookieに変更したことで、対応できているとのことです。
Safari11以降に追加された機能(ITP)への対応について
ファーストパーティのCookieとは?
ファーストパーティのCookieと、サードパーティーのCookieの違いは、Cookieの発行元がどこのドメインかできまります。
WEBページが置いてあるサーバーから発行されたCookieが、ファーストパーティーのCookie、
そうではなくて外部のサーバーから発行されたCookieが、サードパーティーのCookieになります。
これまで広告のトラッキングのCookieは、ASPのサーバーから発行されていました。
つまり、サードパーティーのCookieでした。
これがファーストパーティーのCookieになるということは、広告のトラッキング用のCookieがASPのサーバーではなく、広告主サイトのサーバーから発行される仕組みに変わるということになります。
アクセストレードの報告
Apple社のSafariブラウザに追加されたトラッキング防止機能(ITP)に関して
アクセストレードは対応を開始いたしましたのでお知らせします。Apple社の最新WebブラウザSafari 11.0以降で標準装備されたITPは、
Cookieによるトラッキングを防止する機能で、
広告の効果計測に影響を及ぼす可能性があります。アクセストレードでは、
サードパーティのCookieではなくファーストパーティのCookieによる、
ITPの影響を受けない方式での広告計測に対応しました。本機能に対応したタグ設置については、
アクセストレードの広告プログラムに順次提供を行う予定です。
※パートナーサイト側でリンクコード変更等の対応は必要ありません。
アクセストレードでも広告主側により、対応時期が決まってくるようです。
ファーストパーティのCookieに変更したことで、対応できているとのことです。
バリューコマースの報告
バリューコマース アフィリエイトの従来の仕組みでは、注文データのトラッキングにCookieを利用しているため、Cookieが削除されたり、Cookieが利用できないなどの制限がかかるとアフィリエイトの成果がただしく計測できなくなる可能性がありました。
従来のCookieによるトラッキングに加え、Cookieに依存しないデバイス推定技術によるトラッキングを導入することで、ITPやその他Cookie利用制限によるコンバージョントラッキングへの影響を最小限におさえることができるようになりました。
※広告主様に現在ご使用いただいておりますコンバージョントラッキング用のイメージタグを、あたらしいJSタグに入れ替えていただく必要があります。多くのツールやメディアで利用しているトラッキングを目的とした Cookieですが、ITP機能などによって制限が加えられる可能性があります。
このような外部環境の変化に対し、バリューコマースでは今後も改善や対応をしてまいります。
Cookieに依存しないデバイス推定技術によるトラッキングを導入したので、対応できているとのことです。
サイトに外部JSを張り付ける対応が必要です。
バリューコマース アフィリエイト、デバイス推定技術を用いたトラッキングを提供開始
アフィリエイトBの報告
-----ITP対応のトラッキングにつきまして-----
afbでは現在、従来のCookieによるトラッキングに加え、
Cookieに依存しない技術によるトラッキング方法をすでに提供しており、
順次プロモーションに実装しています。これによりApple社が提供するiOS11・macOS High Sierraに搭載されている
ITP(Intelligent Tracking Prevention)機能などのように
トラッキングを目的とするCookieの利用に制限がかかる場合でもトラッキングが可能です。また、今後を見据え、更にトラッキングを向上させるために、
ITPの影響を受けないファーストパーティCookieでのトラッキング方式も
あわせて提供して参ります。
すでにCookieに依存しないトラッキング方法を導入しており、ITPの影響はないとのことです。
ITPとは?
ITP(Intelligent Tracking Prevention)とは、Safariブラウザーがトラッキングを目的とするCookieを機械学習を用いて識別して、Cookieを取得してからの24時間を経過した時点でトラッキングデータの利用制限や消去を行い、ユーザーのプライバシーを守るといわれる技術です。
日本では2017年9月19日にリリースされたiOS11からアップルのブラウザーSafariに導入されました。
これにより、24時間以降のユーザーの追跡ができなくなり、広告のコンバージョン計測されなくなってしまった、一部のアフィリエイターからアフィリエイトASPの収益が落ちたとSNS上で報告されています。
ITPについては、個人では対応できないため、ASP各社の対応が待たれていますが、いくつかのASPから対応済みであることが発表されています。
終わりに
上記のASP各社では、ITPの対応策を進めています。
しかし、一部ファーストパーティーCookieによる対策をしたASPでは、今後の広告主の対応次第であり、まだ時間がかかりそうです。
afbとバリューコマースはCookieに依存しない方法を既に導入しているので、可能であれば広告の貼り替えをおすすめします。